ここでは、その日にお伝えしたい情報を画像や写真を添えて更新し、皆さまへ有益な情報をお届けいたします。
ガムは本当に脳にいいのか?
2023-02-01
甘いものを過剰に摂ると、写真のように糖質成分がスライドガラスに析出してきます。ちょうど小さな氷砂糖みたいに光って見えるのが糖質です。
ところで・・
最近では試合中やインタビューに答えるときにも、ガムをくちゃくちゃ噛み続けている一部のスポーツ選手(相撲やラグビー、陸上競技などではなくプロ野球やサッカーで)が目につきます。彼らの言い分は「ガムを噛んだ方が脳の働きが良くなる」とのことで、たしかにそんなことを強調する脳科学者がいるようです。
しかしそれはどのように確かめた事実でしょう?
おそらく何もしないときとガムを噛んだときの脳波などを比較してのことだと思いますが、何もせずに座っているだけの状態とガムを噛むために顎を動かしている状態では脳の働きに差があるのは当たり前です。正しく比較するには、実際に競技をしている最中の脳波をとる必要がありますが、それはきわめて困難です。本当のところはガムそのものではなく、顎を動かすことが脳を刺激しているのだと思います。糖質過剰ではビタミンB群が相対的に不足して神経には悪影響を与えるので脳にいいはずはないでしょう。
子供が真似をして運動中にガムを噛み気管に入ると危険です。インタビュー中は行儀も悪いので・・私は勧めません。
眠いときや緊張したときは深呼吸して酸素をたくさん取り込み、あちこちの筋肉を動かすようにしましょう。
ひどい高脂血症の血液
2023-01-31
「頭がすっきりせずに気分が悪い」と訴えている患者さんの血液です。
赤血球も引っ付き合って動きが悪くなっていますが、それ以上に小さな砂のような粒々が無数に存在しているのがわかりますよね!暗視野の条件で観察すると雪が舞っているように見えます。
実はこれは血液の中に充満した脂肪の粒子です。
患者さんの検査データは以下のとおりでした。
総コレステロール 220mg/dl
HDLコレステロール 26.4mg/dl(↓)
中性脂肪 2950mg/dl(↑↑↑)
HDLコレステロール 26.4mg/dl(↓)
中性脂肪 2950mg/dl(↑↑↑)
善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールは低下し、中性脂肪は基準値の20倍以上に増加しています。数字からもなんとなくヤバいかなと思うかもしれませんが、実際に血液画像を見ると血管内にドロドロした油が流れている危険な状態であることがはっきりわかります。
相当の決意で食生活の改善に取り組まなければ、やがて心筋梗塞や脳梗塞を起こします。
朝食をきちんと食べましょう!
2023-01-18
身体の中のすべての細胞は食事から摂取した栄養素から作られます。
毎日栄養バランスの良い食事を摂る事は健康の基本中の基本、中でも一番大切なのは朝食です。
写真はダイエットのために朝食を抜いている女性と、夜遅くまで勉強して朝はギリギリに起きるため朝食を食べない学生の血液です。赤血球がヘナヘナに変形しているのが一目でわかるでしょう・・。
その理由の如何を問わず、朝食抜きの人の血液はこんな感じです。これじゃとても実力を発揮できませんよね。
多くの人が思っている以上に朝食は大切ですよ。